解体工事の注意ポイント
家づくりをする上で当然にまず用意すべきは「土地」ですが、新築工事にあたり解体工事が必要な方も多いはず。
というのも、中古一戸建てをご購入されて、その後古家を解体して新築での注文住宅・建て替えをする方はもちろん解体工事が必要になりますが、これから土地を購入して家の新築一戸建て・注文住宅をご検討中の方にも必要になる方は意外に多いんです。
というのも、森田建設のある枚方市をはじめ周辺の交野市や寝屋川市、京田辺市や八幡市を見ても、更地だけで存在している売り土地はそう多くはありません。
もちろん売主=業者の場合は、更地にした上で売り土地を販売していることはありますが、売主=一般の方の場合は、やはり売主さんの方で解体工事を事前にしていることは稀だと思います。
ですので、これから土地を探して新築一戸建て・注文住宅をしようと考えている方にとっては更地だけを探すのではなく、古家付き売り土地も自然と検討の対象となるはず。
そして、古家があれば当然に解体工事がともないます。
そこで、今回はその解体工事について基礎知識をお伝えしたいと思います。
解体工事の期間は?
解体工事の期間は、その建物のサイズや構造(木造や鉄骨造など)により異なります。
一般的には、木造2階建てで、延床面積30坪ほどでしたら、平均して7日間ほどあれば終了するかと思います。
ただし・・・・・
①建物内に家具や本、未処理のゴミが多数ある場合は、日数も追加で必要となります。
その追加処分費用も解体工事をおこなう施主様自身の負担となります。
特に古家付き土地を購入する方は、引渡時に建物内にどの程度の売主のゴミなどが残されているのか十分に確認しておく必要があります。
ゴミが大量に残っていると予定外の解体工事の追加費用がかかることになります。
②現場へ行くまでの道路が狭い場合も、注意が必要です。
通常、4m幅員の道路であれば解体工事に必要な重機の出入もできるかと思いますが、狭い路地を入っていく現場だと、解体工事に特殊な重機や、人海戦術・・・なんて事が必要な場合もあります。
当然、その場合は日数も延長されますし、費用も余分に必要となります。
③外構の処分量も影響します。
建物は同じ30坪であっても、一方はシンプルな外構で、もう一方は倉庫やブロック塀にフェンス、大きな大木や植栽などあれば、当然に解体工事の日数も金額も変わってきます。
解体費用の目安は
解体費用の目安は、同じくサイズや構造(木造や鉄骨造など)により異なります。
また、上記のような諸条件で全く異なります。
また、現在の家づくりで屋根材によく使用されているスレート屋根などの場合と、昔ながらの瓦などではやはり金額が異なります。
参考的な価格としては30坪の木造2階建てであれば、100万円前後が多いかと思いますが、これも現場を確認してからの金額決定となります。
大切なことは、早めに予算組みをすることです。
解体工事は、建物のプランニングと資金計画にあまり影響されませんので、建物プランの資金計画の進み具合とは別に早期に見積りを依頼すべきでしょう。
解体前のあいさつ廻り
解体工事は大変大きな音、振動、ホコリが舞います。
近隣の方の生活や洗濯事情にも影響を与えます。
重要なのは、あいさつ廻りです。
音やホコリは当然に気をつけて工事はおこなうのですが、音も出ない、ホコリもたたない、重機が通行人や近隣にご迷惑をおかけしない・・・ということは全くは不可能です。
近隣の方もそのことはわかっていますが、やはり挨拶があるのとないのとでは、事情は異なります。
あいさつ廻りを前日におこなう業者さんもありますが、これは良くないと思います。
ご近所の方も車の出し入れや、洗濯の準備など事前に心構えなどもありますので、1週間前には1回目のあいさつ廻りはすべきです。
さらに丁寧にするならば、前日にも再度あいさつ廻りすべきです。
1週間前に一度あいさつ廻りをしていますが、1週間も経つといつから工事だっけ・・・と忘れてしまう方もおられますので、2回目は前日におこなうべきです。
さらにさらに丁寧にということであれば、解体工事の終了後にあいさつ廻りもすべきです。
ご迷惑をおかけした事・ご協力いただいたことへの感謝の意を伝えましょう。
森田建設では、この解体工事時の3回のあいさつ廻りを徹底しています。
新築工事(注文住宅や建て替え)では近隣の方のご理解・ご協力は不可欠です。
ご迷惑をおかけする以上、しっかりと工事スタート時の解体工事の段階から近隣への気配りが求められるのではないでしょうか。