住宅ローンの第一段階で調査すべきこと
これから注文住宅で家を建てようと思い立ったら、土地探しや、間取りのことなんかが気になるかと思います。
「最寄り駅や沿線は○○がいい」
「3LDKの間取りで、ウッドデッキが欲しい」
など、ウキウキと楽しいことがどんどん浮かんでくることかと思います。
但し、多くの方が「マイホーム購入=住宅ローンを利用」されるかと思います。
いわゆる「資金計画」です。
どんな希望に合った土地が見つかっても、希望の建物を注文住宅で実現できたとしても、資金計画の目処が立たないと意味がありません。
まずは「資金計画」をはっきりとさせることが注文住宅の第一歩の重要なテーマです。
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住宅ローンの審査の対象とは
家を建てる上で住宅ローンは多くの方で必須のようになっているので、雑誌やネットを通して、どのような項目が住宅ローンの対象になっているかは、ご存知の方も多いはず。
みなさんがよくご存知なのは、
・年収
・勤務先
・勤務年数
・年齢
・家族構成
など、この当たりは想像できるかもしれません。
勤務先が上場企業なのか、公務員なのか、また会社の規模や業種、職種などが審査対象というのはわかりやすい項目です。
また、年収は、ボーナス有りなのか無しなのか、歩合給の割合や年俸制だと若干不利になるなどもありますが、やはり年収が高いほど借入可能額は増えます。
勤務年数はやはり長いほど安定感はありますし、年齢も若ければ有利になりやすいといえます。
ただ、こういった項目以上に住宅ローンで最重要な項目があります。
それが「個人情報」です。
個人情報とは
「個人情報」とは、今現在および過去数年間の間での借り入れ状況をデータベース化したものです。
主に、銀行や信販会社、消費者金融などでの借入状況がシステムで管理されています。
これは、いつ、いくら借入したのか等はもちろん、返済についても延滞をしたのかどうかも記録されています。
これは今現在だけの話しではなく、「過去」についても一定期間の分について記録が残ります。
この「個人情報」は、住宅ローンの審査をする際に一番重要視して審査対象となります。
そして、この個人情報の審査で引っ掛かりがあると、住宅ローンの借入が全くできないというパターンもあります。
個人情報が審査の「一丁目一番地」
住宅ローンの借入をする場合に、金融機関は上記のような年収や勤務先などの情報はもちろん、建物や土地の評価額など、物件の審査もおこないます。
しかし、一番重要な項目が個人情報です。
一番最初にチェックをするのが、個人情報であり、審査の「一丁目一番地」となります。
ここで、重要なのは、どこで借入したかも当然にチェックされるのですが、それ以上に「返済の延滞」をしていないのかを最重要でチェックされます。
特に「悪質な延滞」の記録があった場合には、どんなに素性が良くても、物件内容が良くても、一切の借入ができないというケースもあります。
・数年前にマイカーローンの返済が遅れた
・携帯電話を分割払いで購入し、携帯料金の支払いが滞ったことがある
など、借入に対して返済が遅れる、それが悪質であると判断されると、いわゆる「ブラックリスト」入りとなります。
こうなると、住宅ローンの借り入れは難しくなります。
ですので、これから注文住宅で家を建てたいと思った際に、現在または過去数年間で延滞した、あるいは延滞したかもしれない、という方は、ぜひマイホーム計画を立てる前に「個人情報」を調べて、問題がないかどうかを工務店なり、ハウスメーカーの担当者に確認してもらうべきでしょう。
数年かかってやっとの思いで理想の土地が見つかっても、建物計画が進んでいても、住宅ローンの目処が立たなければ、全てが無駄に終わってしまいます。
個人情報の取り寄せ先
自分の個人情報を調べたいと思ったら、まずは個人情報を取り寄せるなどをして、調査することができます。
但し、複数の信用情報機関がありますので、できればその全てで個人情報の取り寄せをおこないましょう。
主に下記の信用情報機関が有名です。
・全国銀行協会 https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
・JICC https://www.jicc.co.jp/
少なくとも上記3機関からは取り寄せしたいものです。