通りぬけられる場所を作るのも広さ確保への方法
2018-10-23
効率のいい動線を計画するのに有効なのが「まわれる動線」を設けることです。
つまり、まわれる動線をつくることで、動線の「重なりを回避」するのです。
たとえば、リビングからダイニング、キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所などを一巡できるようにする方法です。
いわゆる【回遊式プラン】です。
リビングに出入口を2箇所設けて、中廊下と合わせて回遊できるような設計にしておくような方法です。
この方法を実践することで、それぞれの場所までの距離を最短距離に保ちながら、動線が集中して家の中で渋滞が起こしてしまう場所を減らすことができます。
特に大家族の場合、朝に起きてから、トイレや洗面所での洗顔・歯磨きをして朝食をとり、通勤通学で出発するまでの生活動線が重なっていることから渋滞が起きやすいため、回遊式をすることで、その渋滞の回避をすることができます。
また、料理をしながら、洗濯作業を並行しておこなうなど、家事動線もスムーズにすることができ、家事の軽減へとつながります。
お客様の多いご家庭だとあまりオススメではありませんが、お客様が少ない、あるいは気にならないということであれば、リビングを通り道と考えてホール廊下兼用にし、リビングからダイニングやキッチン、トイレ、バスルーム、洗面所という回遊式の動線を実現することもオススメです。