オープンキッチンには家事室を併設
注文住宅で間取りなどのご要望をお聞きしていると多く耳にするご要望の一つにオープンキッチンがあります。
対面キッチンなんて言い方をする場合もありますね。
このオープンキッチンの良さは昔のキッチンのように閉鎖的ではなく、開放されていてリビングにいる家族との一体感が生まれ、また家族との距離感を近くに感じることができるのがメリットです。
しかし一方で、開放的であるがゆえにどうしてもキッチン周りの散らかしなどが目だってしまいます。
せっかくのオープンキッチンなのに片付けされていないキッチンだと残念です。
かといって家事に忙しい中でキッチンでの作業と並行して洗濯やらレシピの確認などをするとどうしてもキッチンは乱れがちです。
そこで有効活用したいのが、キッチンに家事室を併設するというアイデアです。
1~2帖ほどの小さな作業スペースである家事室はとても使い勝手が良いスペースです。
料理や洗い物をキッチンでしながら、洗濯物を畳んだり、パソコン作業をしたり、レシピ確認をおこなったりができるスペースです。
しかも、そのスペースは多少散らかっていてもリビングからは見えにくい構造のため、日々のお掃除も気にすることなく使えてしまいます。
また家事室を通り抜けて勝手口からゴミを外部へ一時保管するための動線としても活用できます。
さらに最近では人気の食品保存庫、いわゆるパントリーとしての家事室も有効的です。
缶詰や調味料、乾物、酒類など保存用品のストック場所としても大変有効です。
週末に買いだめをするタイプの方ですととくにこのような食品保存庫は必須となってくるでしょう。
棚なども固定棚と可動棚を併用し、置くものによって自由自在に使い勝手をよくすることもできます。
家事室という名前ですがスペースとしてはそんなに広くは必要ありません。
小さなスペースが大きな活用の可能性がある家事室はオープンキッチンをご検討の方にはぜひ取り入れて欲しい間取りアイデアの一つでしょう。