ソファを置かない床座もオススメ
2019-06-15
リビングやダイニングの暮らし方は人それぞれです。
しかし、注文住宅の設計をしていて感じるのはやはり、ダイニングテーブルで食事をして、ソファに座ってくつろぐというスタイルが多いように感じます。
このスタイルが一番多いし、みなさんが一般的に想像されるリビングでの暮らし方ではないでしょうか。
しかし、近年では少しその暮らし方にも変化が起きているように感じます。
椅子を使わない床座です。
床座とは、「ゆかざ」と呼び、椅子や寝台を使わず直接に床上を生活面とすることを意味します。
明治になり椅子やテーブル,ベッドなど西洋家具が入って、いまでは西洋式の家具や家具をつかった暮らしが一般的になっていて、床座は少し縁遠い感じがするかもしれません。
また、和室の減少が床座との距離感をより遠く感じさせているとも言えます。
椅子を使わずに畳や板の間に腰をおろす床座は、日本人にとって落ち着けるスタイルであり、また家具類も少なく済むため、コンパクトな家には最適です。
また、暮らしを床座にすることで、視線が低くなり、洋式スタイル以上に広く感じることができるので、メリットもいっぱいです。
これから家づくりをする方には、ソファやダイニングテーブルが当然と先入観を持たずに、広い視野で床座という暮らし方も検討していただくと、より理想の住まい探しに役立つのではないでしょうか。