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注文住宅の相場はいくら?無理せず叶える理想の家づくりの予算計画

2019-09-20

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既に建っている建物だと、土地と建物で合計いくらか確定しているので、購入する立場から見ても予算計画はとてもわかりやすいと言えます。

ところが、注文住宅となると目の前に具体的な形の建物があるわけではないので、価格もマチマチ。

当然に間取りや仕様に応じて全く金額がことなるので、いったいいくらくらいの予算が必要なのか検討がつかないという方も多いでしょう。

しかし良いものを少しでも安く賢く建てたいのは、誰もが望むことです。

そこで、ここではいろんな角度から注文住宅の「相場」、そして無理せず叶える理想の家づくりの予算計画の立て方について、見ていきましょう。

 

注文住宅の相場の動向やトレンドとは

(株)リクルート住まいカンパニーはこのほど、「2018年 注文住宅動向・トレンド調査」を実施した結果をここでご紹介しましょう。

(ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー)

ここでは、1年以内に注文住宅や建て替えをした方、および2年以内に注文住宅・建て替えを検討している方を対象におこなった調査結果です。

それによると全国平均の建築費の予算相場は、2807万円で、2017年に比べても32万円増額したとのこと。

ちなみに首都圏の建築費の平均相場は2984万円と、平均値を上回る結果でした。

建築のスタイルとしては、土地購入から家を建てた方の割合が84.7%で、土地を既に持っていて古家を建て替えした割合が14.2%でした。

 

このデータから見ると注文住宅の相場としては、2500万円~3000万円の価格帯が最多価格帯といえるでしょう。

ただしここには記載はされていませんが、建物の大きさや仕様は不明なため、都市部で延床面積が30坪前後の2階建てなどでは、多少は結果の見方も変えて見るべきでしょう。

 

あくまで相場は「平均値」であり重要なのは「自分自身の考え」

家族とリビング

こうして家づくりの相場を見てみると

「案外、注文住宅の値段は高いなあ」と感じている方もいれば、「これぐらいは普通じゃないかな」という感覚の方もおられると思います。

それは、何故かなのか?

それは、人それぞれ、家づくりへのこだわりや望む暮らし方が違うからです。

「無垢の木や自然素材をふんだんにつかった新建材を一切使わない家」を目指せば、当然に金額は高くなります。

「シンプルでコストを抑えた家を注文住宅で建てたい」と思えば、1000万円台でも十分に家づくりは可能です。

 

注文住宅の相場というのは、あくまでアンケートや調査に基づくデータであり「平均値」でしかありません。

注文住宅と一言で言っても家への予算の使い方や、また人生観もさまざまです。

世の中の平均値を知ることは家づくりの参考にはなりますが、あくまで大切なのは、

「自分がどんな家を建てて、どんな暮らしをしたいのか」

「暮らし方やライフスタイルによっては資金計画に余裕はあるが、あえてシンプルで価格を抑えた家づくりをしたいのか」

という、「自分自身の考え」です。

 

相場別の家づくりの考え方

木の家のリビング

家づくりへの予算計画は人それぞれであり、1000万円台のシンプルな家から上限は無しというところまで家づくりの予算というものはあります。

ではイメージとしてはそれぞれの予算帯でどんな注文住宅が可能なのか、予算別に見ていきましょう。

イメージとしては、都市部の木造2階建て、延床面積30~35坪の4LDKで子育て世代のファミリー世帯をイメージしてみてみましょう。

 

1000万円台の家づくり

1000万円台の家づくりの特徴としては「シンプルな家」といえます。

 

建物の形は四角形で基本でしょう。

L型や凹型などになると、同じ床面積でも四角形よりも外壁面積が多くなる傾向があるので、外壁材の価格も上がります。

また、シンプルな屋根にすることも価格を抑えるポイント。

切妻屋根や片流れ屋根などシンプルな形状にすることで、屋根材の数量を減らし、また廃材ロスも減らすことができます。

雨樋なども数量を減らすことができるので、トータルコスト削減に役立ちます。

逆に寄棟屋根や陸屋根などにすると屋根材の数量も増えるので、同じ床面積でも予算は上がってしまいます。

屋根材はスレート葺きやガルバリウム鋼板など軽量な屋根材が中心となり、外壁材はサイディングなどが中心になるでしょう。

 

内装は、メーカー品の床材なども良いですが、無垢材でも手の届く床材はありますので、上手に採用するれば自然素材をピンポイントで取り入れることも可能です。

また壁や天井の仕上げもクロス中心になりますが、LDKだけ漆喰塗りなどメリハリをつけることが内装のポイントです。

 

キッチンなどの住宅設備機器は金額が高騰しやすいため、標準仕様品を中心に、こだわり箇所を数箇所のみのオプション工事に抑えるのが良いでしょう。

設備機器は新作が次々と発売されるため過剰スペックは控えるべきでしょう。

 

2000万円台の家づくり

1000万円台の家づくりに比べるとやはり予算に余裕も生まれてくる2000万円台の家づくり。

建物形状も四角形だけでなく、L型や凹型などにもチャレンジしやすいといえます。

また、屋根形状も複雑にするだけでなく、屋根材もグレードアップ商品や瓦材なども採用も可能となります。

外壁材も一般的によくあるサイディングだけでなく、塗り壁や部分タイル張り、木製の羽目板などオリジナリティ溢れる外壁デザインが可能です。

 

内装に関しても、ハイグレードなメーカー床材はもちろん、幅広い範囲から無垢フローリングなど選択することも可能でしょう。

内装仕上げもクロスはもちろん漆喰や珪藻土などの塗り壁や、タイル張り、木製羽目板張りなどバリエーションも豊かなになります。

自然素材などもふんだんに取り入れた健康住宅指向の方にも向いた家づくりと言えます。

また大工造作によるスキップフロアやカウンター、畳小上がりなどの造作プラン、収納プランも充実させることができ、より個性的な住宅を実現することが可能でしょう。

 

キッチンなどの住宅設備機器も選べる範囲がずいぶんと広がります。

設備機器ごとに好きなメーカーやシリーズから選ぶほか、キッチンであればコンロや水栓、レンジフードなど電気機器もこだわることもできそうです。

このようにオプション品の選択や、ハイグレード商品へのランクアップ、トイレや洗面台の2台目の設置、造作洗面など自由な設備選びができるのが2000万円台の家づくりの特徴の一つともいえます。

ただし、1000万円台の家づくりと同じく、住宅設備機器は新作の出回りスピードが速いので、あまり過剰なスペックは避けた方が良いでしょう。

最新の設備を選んでも、家を建てている最中にさらに最新機種・シリーズが発売されるなんてこともよくある話しです。

 

一方、2000万円台になってくると、内装や外装、住宅設備機器だけでなく、断熱材や防腐剤、制震ダンパーなど家が完成してからでは見ることができない箇所にもこだわる方も多いようで、また長期優良住宅やZEHへの取り組み、太陽光発電やエネファームなど省エネ設備への取り組む割合も増えてきます。

 

3000万円台の家づくり

3000万円台の家づくりとなると、家づくりへのこだわりがはっきり、また強い思いをもっている方が多いようです。

内装や外装の素材はもちろん、キッチンなどの住宅設備機器、構造や断熱性・気密性などの基本性能にも「これを使いたい」という明確な仕様選びをされる方が多いのが3000万円台の家づくりの特徴です。

当然にZEHや長期優良住宅などの家の性能はもちろん、太陽光発電やエネファーム、最新の住宅トレンドをつかんだ商材も積極的に取り入れる方が多いのも特徴です。

 

さらにこれら基本スペックだけでなく、3000万円台の家づくりでは「デザイン」への想いもあり、建築家に依頼をしたり、あるいは設計だけは建築家へ依頼するという方も珍しくありません。

雑誌やテレビに取り上げられたような家を建てたいというデザインへの思いを持つ方が多いように思われます。

たとえば建物形状もシンプルではなく複雑になり、それに合わせて屋根形状も複雑になりがちです。

また、仕上げ材にもデザイン性の高い商材を使うことも多く、結果として建物の相場も3000万円台など高くなりがちです。

 

ハウスメーカーと工務店では相場が異なる

木の家のリビング

さて、ここまで1000万円台、2000万円台、3000万円台と相場別に住宅のイメージをお伝えしてきましたが、そもそもの話しとしてこれらの相場はあくまで「工務店」目線でお伝えしております。

家づくりは工務店に依頼するのか、ハウスメーカーに依頼するのか、依頼先はいろいろありますが、当然に同じボリュームの建物を建てても、金額は全く異なります。

一般的には工務店よりもハウスメーカーの方が価格は高い傾向にあります。

つまり、ハウスメーカーでは当然に上記の相場以上の金額になるのが一般的です。

最近はハウスメーカーもずいぶんと価格が下がってきたといわれますが、やはり工務店と比べるとまだまだ価格が高いのが現状です。

ですので、家づくりを考える際には、相場データを知ることは重要ですが、それが「工務店」に依頼した場合なのか、「ハウスメーカー」に依頼した場合なのかも含めて見極める目が必要になります。

 

自分自身に合った「相場」を早期に知る

相場はあくまで世の中の注文住宅の平均値を表した「ものさし」でしかありません。

自分自身の家づくりの際には、家族構成や理想の暮らし方などデータでは読み取れない要因が価格に大きく反映されてきます。

いよいよ家づくりが本格的になってきたら、一般的な相場データの確認から、実際のプランニングや見積りを依頼して、自分自身に合った家づくりの「相場」を早期に知ることが、より確実な資金計画の作成につながり、結果として「失敗しない家づくり」となるでしょう。

 

 

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