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納戸の必要性は持ち物やライフスタイルに応じて

2020-02-27
注文住宅イメージ

収納をするためだけの部屋、いわゆる納戸はあると非常に便利です。

 

扇風機やこたつ、夏のキャンプ用品やプール用品、ひな人形やスキー用品など、普段は使用しないが限られた季節にのみ定期的に使用するという使用頻度が低いものには集中収納である納戸が向いている。

 

ただし、最近では床暖房やエアコンが普及して季節の家電の入れ替えや、服の入れ替えなども減ってきている点には注意が必要。

 

特に小さな家では、限られた空間になるため、納戸を設けると必要なLDKや寝室が確保できない可能性もある。

 

必要なLDKや寝室の広さを小さくしてでも納戸を設ける必要性があるのか、ライフスタイルや持ち物に合わせた判断が必要になります。

 

収納に関する考え方は大きく二つに分けられます。

一つは、適所適量で、生活導線や家事導線に合わせた場所に収納を設ける適所収納。

 

もう一つは一か所に持ち物を集中させて居住スペースを確保するという収納。

 

昔に比べて最近の暮らしでは家電などの量も増えて、また個人個人でモノを所有するようになると片づけやすい、散らかりにくい家にするにはやはり適所収納が適しています。

 

適所収納にすれば利用する場所のそばに収納があるわけですから、個人個人がそれぞれモノを利用した後にそれぞれ収納すればことが足ります。

 

納戸などの集中収納を設ける場合は、置くものを十分に考えて過剰に広い納戸は避けるようにしましょう。

 

人が歩くスペースばかり確保して肝心のモノを収納するスペース自体が少なくなりがちなのが納戸だからです。

 

納戸を上手に設計するのに重要なのが「壁」の存在です。

 

モノを置くスペース+人が歩く通路スペースを確保したら間仕切り壁で納戸を仕切ってしまいましょう。

 

この間仕切り壁を作るだけで同じサイズの納戸でも間仕切り壁がない納戸に比べて収納力がグンッと上がります。

 

納戸は設計の仕方や用途・モノの量を間違えると無駄なスペースになりがち。

 

しっかりと設計段階から何を収納するのか、ロフトや小屋裏収納で賄えないのか、適所収納でダメなのかなど考慮した上で、納戸の必要性を考えることが重要です。