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あなたは「最も腐れやすい木」で家を建てるんですか?

2020-09-13

現代の多くの家の土台や柱で利用されているのは、ヨーロッパやオセアニアなど海外から輸入された「ホワイトウッド」という木です。

見た目も悪くなく、価格も安価なため重宝されていて、ホワイトウッドなくして日本の家は建たないのではないかというくらい多くの建築現場で目にします。

 

しかし、木材の専門家の多くが、このホワイトウッドの耐朽性や耐犠牲に疑問を持っていると言われています。

 

実際にNPO法人国産材が実施した樹種ごとの屋外暴露試験ではホワイトウッドの弱さが結果として出ているそうです。

その試験とは、4年半もの間、4種類の柱状の木を野ざらしにして屋外へおいていた場合に、4年半後にそれぞれの木はどのような状態になるのかという試験です。

 

4種類の内、ベイツガ、スギ、ヒノキは表面は傷んでいたが、柱の形状を保っていた。

一方残りの1種類の木は柱の形が崩れて朽ち果てていた、この木が「ホワイトウッド」だったのです。

 

「ホワイトウッド」は非常に腐りやすく、シロアリにも極めて弱い、つまり家の重要な構造材として利用するには重大な欠点があると言えるのではないでしょうか。

 

森林総合研究所が作成した樹種別の芯材の耐朽性区分では、ヒノキやスギの耐朽性が大あるいは中という区分であるのに対して、ホワイトウッドは「極小」ランクに位置付けされています。

つまり、ホワイトウッドは朽ちやすい、耐久性の低い木だということです。

 

もちろん薬剤処理などを施せばホワイトウッドは柱材として問題はないという専門家もいます。

 

しかし、水を吸いやすい木の切り口(=小口)に十分な薬剤処理がされておらず、いい加減な防腐処理が多い現実に目を向けると、壁内結露の防止すら難しいともいわれているのが現状です。

 

このような点を見ていくと、やはり木造住宅の重要な構造部にホワイトウッドを使うことは安価に家を建てることができるというメリット以上に、家の耐久性の問題点の方が大きく、ホワイトウッドの利用は差し控えるべきではないかと考えます。

 

あなたは「最も腐れやすい木」で本当に家を建てて、幸せになれるでしょうか?

 

今一度、よく考えて、家づくりを検討していただけたらと思います。