壁や間仕切りを少なくして広く見せる
家を建てる時に、部屋や空間を用途や機能ごとに小分けにしていくと、どうしても狭く感じてしまいます。
ひと部屋あたりの面積が小さくなると、どうしても窮屈に感じ、狭ぜましい雰囲気になります。
そこで、それを克服するためには「壁や間仕切りを少なくして」広々としたオープンスペースをつくることです。
壁や柱を少なくすることで、空間の一体感が生まれます。
但し、柱や壁はデザインだけの問題ではなく、耐震性など家の強度にも深く関わるため、デザイン性ばかりを追い求めることはできません。
構造の安定性を考えつつ、バランスを上手にとることで、できるだけ柱や壁を少なくしたいものです。
さらにプライバシー性が求められる個室などと、オープンスペースとなるリビングなどのパブリックスペースは上下階で分けるのがいいでしょう。
オープンスペースと寝室などを同じ階にすると、用途が異なる空間が二つ存在し、仕切り壁もどうしても多くなり、狭く感じてしまいます。
そこで、たとえば、1階はゲストをお迎えするリビングなどのパブリックスペースにする。
2階はプライバシー性を重視した寝室にする。
このように上下階を上手に使えば、オープンなスペースを十分に確保することができます。
また、どうしても同じ階に、パブリックスペースと、プライベートスペースを共存させる場合は、可動式間仕切りなどをつかって、用途や機能をシチュエーションごとに分けられるよう工夫を加えておくことも大切です。
あと最近多いのが、子供室を共有型にすること。
お子様が二人いても、柱や壁で間仕切りせずに一室の大きな部屋を共有で使用し、場面に応じて建具や収納で間仕切る方法です。
将来的には、その大きな部屋を主寝室や、セミリビングにするなど、機能や用途を柔軟に変化できるようにしておくことも将来の計画として重要です。