開口面積は床面積の7分の1以上が必要
窓をどこにどれだけつけるべきかは工務店に相談を
窓が多くて明るく開放感がある家は素敵ですよね。
工務店では注文住宅を設計する上で、もちろんお客様のお住まいの快適性を考えて窓を配置したりするわけですが、法律で窓の設置が一定数求められているのはご存知でしょうか?
建築基準法では、床面積の7分の1以上の開口面積を取らなければいけないと定められています。
つまり一定量の窓の面積が必要なわけです。
しかし、それだったらたくさん窓をつければいい家なのかというと、そういうわけでもありません。
なぜなら下記の3つのことが窓を設ける「マイナス面」だからです。
一つ目は、断熱性が下がるという点です。
窓を設けると、そこから熱の出入りがあり、当然に断熱性が下がります。
樹脂サッシやトリプルガラスなどを採用すればだいぶと断熱性はあがりますが、やはり窓がないのが一番の断熱と言えます。
二つ目は、構造耐力の低下です。
家の重要な壁部分を耐力壁といいます。
これは基本的には窓のある箇所には設けることができません。
耐力壁は数とバランスが大事なので、やたらめったらあれば良いという訳ではありませんが、やはり耐力壁の取れる箇所が窓を設けることで減ることは良いことではありません。
三つ目は、防犯性の低下です。
窓は泥棒の侵入口となるため、多くの窓はそれだけで防犯性が下がります。
ですので、窓の大きさを考慮したり、取り付け高さの検討、防犯カメラや人感センサーの設置、エクステリアでの防犯性対策などが必要となります。
明るく開放的な家で安心して暮らすためにも、「窓」のメリット・デメリットをよく理解し、設計をおこないたいものです。