LDKをはっきりと分けない
2019-03-07
暮らしに合わせたLDKの組み合わせ
最近の住まいはLDKをあえてはっきり分けない方が良いと言えます。
限られた都市部の狭小地の土地の場合、リビング・ダイニング・キッチンというように機能面ごとに空間を分けることは現代の住まいには合いません。
たとえば、夕食後にリビングへ移ってみんなで娯楽を楽しもうとなるかというと、忙しい現代人にとっては難しいものです。
子供は夕食後にそのままダイニングテーブルで宿題をしたり。
お母さんは仕事から帰ってきて夕食後にはキッチンで洗い物をしたり、リビングへ移動して洗濯物を畳む。
時にはキッチンで料理しながら、食事をとることだってあるでしょう。
お父さんも普段の帰宅は遅くリビングでテレビを見ながら夕食をとるなど。
そう考えると、リビング=くつろぐ場所、ダイニング=食事をする場所、キッチン=家事をする場所、という風にはっきりと空間を分けるのは今の生活スタイルにはあっていないと言えます。
LDK全体=家族の空間
という風に発想すべきです。
LDKのどこでも、食事をして、くつろいで、勉強や家事もおこなう。
LDK全体が「家族室」という空間でとらえると、
「リビングが○帖で、ダイニングが○帖で、キッチンは○帖」
という発想は不要になります。
LDKそれぞれを普段の生活スタイルに照らし合わせて、時間帯やシーンに合わせた柔軟な使い方が現代の暮らしには求められていると思います。