白すぎる内装クロスはまぶしい?
注文住宅で家を建てる時は、内装材も自分自身で選ぶことができ、キッチンなどの水回り選び同様にとても楽しいものです。
しかし、クロス貼り終え後に建築中の現場へ来られた施主様から
「選んだクロスって、こんなに白かったっけ?」
「室内がまぶしいくらいに白いんですが」
と、言われることがあります。
日当たりや床材、照明にもよるでしょうが、白いクロスを選ぶと一般的に多くのお客様が「白いクロスはまぶしい」という印象をもたれるのではないでしょうか。
しかし、これは視覚的なマジックにより受ける印象といえます。
一般的には、室内など広い空間に白いクロスを張ると、より白く見えます。
クロスはカットサンプルをメーカーから取り寄せすることで実物確認することができますが、小さなサンプルのため、実際の色の色彩確認には不足です。
白すぎる壁や天井が嫌だという方は、最初から少し色の入った薄いベージュ形やアイボリー系が良いかと思います。
但し、考慮しておかなかればいけないのが、「引渡し時には家具や雑貨が置いていない」ということです。
白いクロスだけを貼った部屋は何か抜けきった感じでどうも無機質で冷たく感じます。
しかし、そこへ家具や雑貨が配置されると、落ち着いた、それでいて統一感のある室内に仕上がるのです。
大切なことは「引渡し時の室内デザイン」ではなく、「家具や雑貨を置いてからの新生活がはじまった時の室内デザイン」だということです。
これだけ「内装は白やベージュ、アイボリーなど薄い単一カラーが良い」といわんばかりに書いていますが、木目調やタイル調・和柄などの「柄デザイン」のクロスを否定しているわけではありません。
柄デザインクロスを貼った際はカラフルで楽しいですが、注意したいのは、そこへさらに家具や雑貨を入れることで色が混ざり合うことになるということです。
ですので、かなり高度なカラーコーディネート・インテリアコーディネートが求められるという点を注意しましょう。
個人的には、真っ白というより少し自然な風合いを出せる珪藻土クロスなどの自然素材系壁紙がオススメですが、扱いには施主様に事前にご理解いただかなければいけない点も多々あるので、それはまた後日書きたいと思います。
繰り返しになりますが、大切なことは「引渡し時の室内デザイン」ではなく、「家具や雑貨を置いてからの新生活がはじまった時の室内デザイン」だということです。
そのことを念頭において、内装材選びをしていただきたいと思います。