水周りは配置を集中させると良い
注文住宅で家を建てる時に自由な設計なので、洗面所やトイレ、浴室などをどこへ配置するかは自由ですが、基本的には一ヶ所に集中して配置するのが良いでしょう。
というのも、できるだけ水周りを1箇所に集中して配置するのはメリットが多くあるからです。
まず一つ目のメリットがコスト面です。
給排水の配管の長さがあまり長くなると、標準工事費から金額がアップする場合もあります。
1箇所にまとめて配置していると分岐もしやすく、コストを抑えることもできます。
さらにいうと、2階に洗面台や洗濯機、浴室、トイレなどを配置するよりも1階に配置した方が、配管工事コストも安く済みます。
2階への配管をおこなう場合は、配管長さも長くなり、また音漏れ対策もしなくてはいけないので、施工費がアップしがちです。
可能なら1階に集中して配置するようにしましょう。
第2のメリットは、点検が1箇所で済むということです。
水廻りが1箇所に集中していると、その周辺に床下点検口を設けておけば、すぐに床下へもぐって点検することもできます。
メンテナンスも当然にしやすいので、メンテナンスのしやすさからも1箇所集中は位置は有効です。
第3のメリットが、騒音対策です。
排水の音などは意外に家に響くもの。
特に二世帯住宅や深夜勤務の方など、他の家族と生活リズムの時間帯が異なる家族がいる場合は、特に騒音対策は重要です。
浴室を壁ではさんだ隣に就寝の早い親御さんの寝室があるとなると、シャワーの音などでなかなかぐっすり眠ることもできなくなります。
また、2階にトイレを設置する場合もできるだけ、2階トイレの真下には寝室が配置されないように設計したいものです。
水周りは生活必需なため無くすことはできないので、その分は設計段階からあらゆる部分を考慮して、1箇所に集中配置することをオススメします。