家づくりは本体工事費以外も要チェック
家づくりの資金計画で注意したいのは、総予算をしっかりとつかむこと。
基本的な工事費だけでは、暮らせる家にはなりません。
そこで今回は「家づくりは本体工事費以外も要チェック」という点についてご説明します。
建物だけの形になっても暮らせる家にはならない
家づくりでは建物本体がもちろんメイン工事となります。
しかし、ハウスメーカーや工務店によっては、ライフライン関係の工事費は別途の付帯工事という場合もあります。
特にハウスメーカーで建てる場合は、1坪単価を発表していることが多いので、それを建物全体の費用だと勘違いしがちです。
あくまで坪単価が目安になるのは、標準仕様で建てた場合の建物本体工事部分のみとなります。
家づくりの打合せが始まるとオプション工事をしたくなります。
また、登記や火災保険、引越しなどの諸費用も必要になります。
建物本体だけの工事費を目安にした資金計画を立てると、家づくりの失敗を招きます。
家づくりの総費用の目安
これはあくまで参考的な金額ですが、坪単価の表記をしているハウスメーカーや工務店で建てる場合の金額目安を知っておきましょう。
但し、前提条件としては、坪単価の見積りを出すハウスメーカーや工務店よりも、詳細な見積りを出してくれるハウスメーカーや工務店に依頼するのがベストです。
全体の65%の工事費内訳
・本体工事費
建物本体を形にする工事費。
ハウスメーカーの場合は標準仕様一式の工事費となる。
・設計料
建築家に依頼する場合も含めて、間取りの作成のために必要な設計料。
・オプション工事費
標準仕様以外の工事をおこなった場合に必要な工事費。
個々人により差は大きいのが特徴的です。
全体の25%の工事費内訳
・建物付帯工事
電気ガス水道などのライフライン関係や、産廃処理費、建築確認申請など、建物本体工事とは別枠扱いになる工事費。
坪単価表記の会社だと当初の見積りでは金額を明示しないのが一般的です。
敷地や建築の条件で費用がかわり、プランが決まってから費用が確定していくパターンが多いようです。
道路との高低差があったり、高台の立地、現場までの道路が狭いなどの諸事情があれば、さらに費用がかさむこともあり。
全体の10%の工事費内訳
ハウスメーカーや工務店以外に支払う費用。
登記費用や火災保険、税金、住宅ローン手続きなどが該当する。
未確定の工事費までよく整理しておく
よくモデルハウスを見学に行くと、そのモデルハウスの仕様=標準仕様と勘違いする方がいます。
全ての会社がとはいいませんが、多くの会社のモデルハウスでは貧弱に見えないように規模も大きく、また豪華な仕様で建てられているのが一般的です。
「モデルハウスについているものが、当然に標準仕様になっていると思っていた・・・」なんて事が、契約後に判明するなんてことはよく聞きます。
見積り依頼時には、金額だけを見るのではなく、どのような仕様が標準仕様として含まれているのか、またオプションとして検討している工事があれば事前に伝えて金額をだしてもらい、未確定の工事費までもしっかり整理して確認するようにしましょう。