子育て世代は将来を見越して玄関と洗面所には収納に余裕を
子育て世代の20代、30代、40代のファミリーの方で注文住宅で家を建てようと検討されている方は多いのではないでしょうか。
自由設計で建てられる注文住宅では「今の暮らし」を基準に家づくりを検討しがちですが、特に注意が必要なのが「収納」です。
赤ちゃんや幼児のお子様がおられると“その時”の収納量を基準に収納計画を立てがちですが、家族の持ち物が最大になるのは「子どもたちが高校生」になるころです。
この「子どもたちが高校生」になるころを基準に収納計画を立てることが重要です。
収納計画では、現状の持ち物の種類や量を把握して、適所適量の収納スペースを確保するのが原則です。
加えて、考えておきたいことが将来のこと。
家族の成長や人員構成の変化のイメージをもつことが重要です。
夫婦ふたりでも、暮らしの中でモノが増えていきますが、子供が生まれて育つにしたがって、家の中の持ち物は加速度的に増えていきます。
成長によって使うものが変化するうえ、高校生くらいになると、私服や靴、各種趣味の品物、身だしなみにかかわるものなどの量が一気に増えていくからです。
このため、小さな子供がいる場合は、子供の成長を見越した収納計画をきちんと考えておく必要があります。
ポイントとなるのは、靴箱や洗面所の収納スペース。
これらをある程度余裕のある設計にしておくことをオススメします。
洗面所のタワー収納などは、内部が可動式になるように大工造作するのが良いでしょう。
また建具の有無ですが、洗面所は普段はゲストが入ることがないため、普段使いするには建具の開閉動作は少し手間になると思います。
ただいざというときに隠せるようにしておく工夫も欲しいので、ロールカーテンなどを後付けできるように補強下地を大工工事の段階で入れておくなど一工夫しましょう。
家族の成長とともに部屋の使用方法も変わりますが、一番はモノの量が変わります。
余裕をもった収納計画を立てるようにしましょう。