タワー型の高密度収納を活用する
シンプルでコンパクトな家づくりが主流の現在において、収納をどのように確保するかは重要な課題です。
小さなお子様がおられるファミリーでは特に収納不足を感じる方が多いようです。
しかし、リビングや主寝室以外にも、子供部屋もしっかり確保しようと思うとどうしても収納に割り振れるスペースは限られてしまいます。
そこで活用したいのが、タワー型の高密度収納です。
タワー型の高密度収納のメリットは空間のちょっとした隙間や奥行きを調整することで生み出すことができる点です。
たとえば、横幅180センチで奥行きが30センチのスペースで、床から天井まで高さ2.4mの収納をつくったします。
そこに高さ20センチの棚を12段つくると、その棚板の総面積は、実に約4帖分に相当するのです。
4帖とは2坪ですが、このスペースを平面で設計しようと思うと、小さな子供部屋くらい必要になります。
それがちょっとした奥行きのタワー型の高密度収納をつくることで確保することができるのですから、一か所はこのようなタワー型収納はぜひ活用すべきでしょう。
また、多くの人が収納すぺーすの上部に無駄な空間をつくっています。
この場合も、上部にまでしっかりと収納棚を設けることで空間の利用率をアップすることができます。
そうしてできた棚には、収納ボックスやカゴなどを置くと便利です。
同じデザインで奥行きも同じ、スムーズに出せるものを組み合わせれば使い勝手も良くなり、またデザイン的にも統一して建具無しのオープン収納で“見せる収納”も実現できます。
またボックスに用途別に収納することでボックスごと引き出して死蔵品をため込むことも減ります。
奥行きが限られるモノに限定されますが、リビング廻りの文房具やDVD、薬箱、予備の電池類など以外に奥行き30センチは有効活用できます。
また、洗面所では、下着やフェイスタオル、パジャマなど布類やリネン関係も含めて多くのモノを片付けることが可能です。
ぜひこのタワー型高密度収納を活用しましょう。