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無数の傷は「家族の思い出」の証し

2020-09-05

一般的な表面に薄いシートを張った複合フローリングなどでは新築時の状態が最も美しく、年々痛みや褪せてくる状態になっていく点が、複合フローリングの残念な点です。

そういう意味では国産材の無垢フローリングなどは全く逆だといえます。

 

というのも、無垢フローリングは無塗装の新築時がある意味一番“魅力的ではない”んです。

無垢フローリングは無塗装の状態から入居前までに最初のオイル塗装がおこなわれます。

この段階でまずはグッと深みが一段階アップします。

 

でも、このままでもまだまだ魅力は十分ではありません。

入居後1年・2年・3年・・・と年月を重ねるごとに、その味わいは深みへと変化していきます。

 

無垢のスギのフローリングなどだと、新築入居時は例えるならまるで“赤ちゃんのほっぺた”のような赤味です。

とても優しい赤味といった感じしょうか。

 

それがオイル塗装をおこない、1年・2年・3年と時間の経過とともに少し深みの濃い色へと変化していきます。

 

新築時と、入居後1年後の写真を見比べても、全く同じフローリングとは思えないほど色の変化が生じます。

これが無垢フローリングの醍醐味だといえます。

 

この深みの変化は最初の約1年間にもっとも現れます。

その後、日々の生活の中で足裏から出た脂成分や、歩くことで生じる自然な摩耗、定期的なメンテナンスを通して徐々にですが、落ち着きのある自然なツヤがでてきます。

この自然なツヤの生まれ、そして家族の手や足に馴染んでいく姿は、革製品を扱うのと同じ感覚といった感じでしょうか。

 

もちろん、無垢フローリングは傷がつきやすいものです。

特にスギやマツなどは柔らかい素材ゆえに傷は避けることができません。

 

しかし、表面0.3㎜ほどにシートを張っている複合フローリングだと、深い傷が生まれればシートの下にある集成材の端材がみえてきて、とても残念です。

一方、無垢フローリングは厚み方向に継手がなく一枚であるので、深い傷が生じても表目も芯部分も同じ素材であるので、サンドペーパーを掛けたり、濡れたティッシュなどで傷周辺を膨張させるなどの補修が大変容易です。

 

また、昔は子供の成長を証しを柱によく刻んでいたものです。

日々大きくなっていく我が子の成長をこの柱の傷で親は改めて認識し、また成長した子供自身も昔の自分を懐かしむ。

木に植え付けられた傷は単なる傷ではなく、「家族の思い出」ともなりえます。

 

そんな思いも持って木を家を楽しんでいただければ、きっと他では味わえない素敵なマイホームが叶うのではないでしょうか。

ぜひ、経変変化を楽しめる無垢フローリングの家を叶えていただきたいものです。